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文章が長すぎかどうか、どうやって判断するか – 重要なのは『情報量』

「文章の長さ」が適切かどうかを判断するとき、「情報量」という考えを使うと良いと思います。

伝えるべき情報量が10あったとします。

これに対し、
文章量が10なら -> ちょうどいい
文章量が7なら  -> 説明不足
文章量が12なら -> 長く書きすぎ

ということになります(情報量や文章量を10とか12とか書いているのは、比喩、目安の類いです)。

*** 「個々の文を短くすること」と「全体を短くすること」のちがい

「文章はなるべく短く」とよく言われます。もちろん私も賛成です。たとえば「使っても良い」と書いたとき、「これを『使って良い』と書けないか」とまず考えてみる。「も」の1文字を取れば、読み手の労力が1文字分、軽減されます。一文字単位でコストダンしていく姿勢は重要です。

このように文章個々に関しては「短いに越したことはない」といえます。しかし「文章全体の長さ」となると話は別です。そこでは「文章全体の『情報量』の設定」が重要になります。

「情報量」の視点で考えた場合、「文章は短ければ良い」とは言い切れません。あまり短すぎると「たった、これだけ…?」と思われるからです。

事例文の読者(見込み客)は、読み始める前は「長い文書なんか読むのめんどくさい。早く結論言え」と思っています(※ だからキャッチコピーではさっさと結論を言わなければいけません)。

しかし読み進めながら「これは自分に関係ある話だ!」と感じてくると、「もっとくわしく教えて!」と思うようになります。そんな読者に対し、文章の短さを優先して、詳しい説明を省くと、「えー、ここで終わりなの?」と欲求不満を持たれます。

事例の文章を書く前には、読者(見込み客)が「ちょうどお腹いっぱい」になれる情報量はどのぐらいか、まずそれを設定します。情報量が決まれば、それに合わせて文章量も決まります。この方針で書けば「長すぎず、短すぎず」のちょうど良い文章量を実現することができるわけです。

※ ところでこの文章は、当初、いまの2倍の分量がありましたが、「長すぎ」と判断してバッサリ半分に削りました。これがちょうど良い長さになっているかどうかは、読み手の皆様にご判断いただくほかありません。