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事例の写真撮影において、別料金を払ってプロのカメラマンに撮影してもらうべきか、それともライターに撮影もしてもらうべきか。これを判断するための「考える材料」をこのページで説明します。
■ 簡単な判断基準
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お客様のいきいきした表情が撮りたい | → | 必ずしもプロカメラマンが上手いとは限りません。 |
- | 写真としての質、グレードを確保したい | → | 絶対にプロの方が上手いです。 |
- | 人(お客)ではなく、モノ、風景をとりたい | → | 絶対にプロの方が上手いです。 |
※ 注:プロカメラマンを使うと、交通費がライターとカメラマンの二人分かかります。
■ 比較表
プロカメラマンと、ライター兼カメラマンを比較してみます。
※ここでは、ライター兼カメラマンの代表として、カスタマワイズ代表 村中を例にして考えます。
比較項目 | ライター カメラマン代表 村中 | プロのカメラマン | お客を笑わせる力 | ◎ | ○ | 話と関係のある背景、構図を選ぶ力 | ◎ | ○ | 基本的な背景選択力、構図力 | △ | ◎ | カメラ機材 | △ | ◎ | 写真技術 | △ | ◎ | 照明機材 | × | ◎ | 画像補整力 | △ | ◎ | モノ、風景を撮る力 | × | ◎ |
■ では比較表の各項目について詳しく説明していきます。
- 「お客を笑わせる力」について
村中:◎、プロカメラマン:○
お客様事例の写真においては、「お客様を笑わせる力」がもっとも重要です。これは、プロカメラマンだから上手いということはありません。むしろ、1時間〜2時間、事例インタビューで話し込んで、うち解けているライターの方が、有利です。
- 「話と関係がある背景、構図を選ぶ力」について
村中:◎、プロカメラマン:○
「話と関係がある」という言葉にご注意ください。事例の写真における、背景、構図は、「話の内容と関係がある」ものにしないといけません。これを決めるのも、話の内容をよく認識しているライターの方が、プロのカメラマンよりも、有利です。
※ 村中は、事例写真において重要なのは、この「お客を笑わせる力」と「話に関係ある背景を選ぶ力」の2点だと思っています。この2点については、プロカメラマンにも負ける気がしません。
- 「基本的な背景選択力、構図力」について
村中:△、プロカメラマン:◎
「基本構図を設定する力」は、当然ながら、プロの方が上手です。あるカメラマンは「構図は引き算。画面の中によけいな小物があれば、徹底的にどけていく」と言っていました。
※ 村中の構図は、「お客を画面真ん中に立たせて映す」という、いわゆる「日の丸構図」です。日の丸構図は、写真としては、芸無し、平凡とされる構図ですが、事例写真としては、読者(見込み客)の目をまっすぐに見ている構図なので良いと思っています。
- カメラ機材
村中:△、プロカメラマン:◎
ベタな話ですが、やはり良いカメラを使えば、良い写真が写ります。プロカメラマンの多くは、20万円〜30万円のカメラを使っています。レンズも良いものをたくさん持っています。
※ 村中が使っているのは、あるメーカーの一眼レフでもない、単なる中級機種です。昔、ほぼ全メーカーのデジタルカメラを購入・使用し、その結果、あるメーカーのある機種が、写り、発色その他において、事例写真には最も向いているという結論に達しました。その機種は、すでに生産中止になったので、中古を5台ほど買い込み、備蓄しています。
- 撮影技術
村中:△、プロカメラマン:◎
言うまでもありません。プロの方が上手いに決まっています。
- 照明機材
村中:×、プロカメラマン:◎
暗い会議室で撮影するときに、本格照明機材あると写真が良くなります。プロカメラマンの中には、持ち運べる照明機材を保有している人がいます。村中は持っていません。現場では、自然光に頼っています。
- 画像補整力
村中:△、プロカメラマン:◎
あるカメラマンが「コンピュータ上での画像補整は、銀塩写真での『暗室での現像』に当たる行為だ」と言っていました。プロカメラマンは、カラーマネジメントを真剣に行います。
※ 村中も、トーンカーブによる明るさ調整と、レベル補正によるRGB調整ぐらいはやっています。
- モノ、風景を撮る力
村中:×、プロカメラマン:◎
モノや風景を撮る場合には、村中の特色である「お客を笑わせる力」はまったく無力です(モノは話しかけても笑ってくれません)。モノの写りが重要な事例写真なら、プロを使うべきです。
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