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高倉健は、数字を使った表現が上手い

 文章術として、よく言われるのが「数字を使って具体的に表現しましょう」という手法です。


「今、売れています」よりも「一日50個以上、売れています」

の方が現実感があるとされています。



最近、見た数字を使った文章術でいちばんお見事と思ったのは、映画「八甲田山」の撮影が、いかに過酷なものだったかを語る、高倉健のインタビューです。


「あれ(『八甲田山』 一九七七年)のときはもう、仕事を通り越してました。三年の間、コマーシャルもやらなかったしい、雑誌のインタビューにも出なかった。あれ一本にかかりきりでした。史実では、弘前連隊の三八人は、一一日間の予定が大暴風雪で延びて一二日間の雪中行軍だったんですが、演じたほうの僕らは計一八五日間も雪のなかにいたんです」


「12日間、雪の中で遭難した話」を演じるのに、自分たちは「185日間、雪のなかにいた」といっています。数字を使って状況を伝えることのお手本のような文章です。


次の文章も、対比による説明がすばらしい。


「自衛隊は、今でも八甲田山でその時期に雪中訓練をやってるんですが、昔と違って、今は雪上車でダーッと山に登って、重油ストーブをばんばん燃やしてるから、Tシャツ一枚でやってますよ。ところが、僕らは明治時代の服装でロケやったでしょう。自衛隊の人たちが呆れて見てましたね」


なんだか自衛隊員というサバイバルのプロが甘えん坊のように見えてきます。すごい言い方だと思いました。

 

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