しかし、そうして英文法についてくわしくなればなるほど、割り切れない思いがするのが、今や自分は日本語文法より英文法の方をよく知っているという事実です。
たとえば、いまわたしは、nothing less than A が、なぜ「A以外にはどれもダメ」という意味になるのか説明できますし、the more A the more Bの時のtheの品詞が何で(※ 副詞)、その働きが何であるかも説明できます(※ Aが増えたその分だけ、Bも増える)。
しかし、日本語で、「おれ、やってない」と「だって、おれ、やってないし」については、使い分けはできますが、しかし、なぜ「だって」「~し」が付属することで、後者にふて腐れたようなニュアンスがでるのか、それの説明はできません。
また「10円ない」と「10円しかない」では意味が反対になりますが、なぜ「しか」という助詞がつくと、「あるのは10円だけだ」という意味になるのか、村中には説明できません(nothing but Aが、なぜ「Aしかない」という意味になるのかなら説明できるのですが)。
わたしは日本語のネイティブですから、日本語を使うことは十分にできます。しかし、使えるだけでは不満です。いちいち理由が説明できないとがまんなりません(わたしはそういう正確なのです)
このエントリでは、日本語のいろいろな文法事項について備忘録も兼ねて書いておきたいとおもいます。さあ、書くぞ。