**** 最強のノウハウは挨拶
村中が事例取材(インタビュー)で非常に重視しているのが冒頭の挨拶、趣旨説明です。
事例取材では「深いところまで掘り下げる」のが良いとされていますが、それは一歩間違えると「ぶしつけなジャーナリスト」になってしまいます。百歩譲って、村中が大新聞の記者なら少々ぶしつけでも良いのかもしれません。その場合は新聞というメディアに権威があるからです。しかし単なる企業の販促物制作でしかない事例取材ではそうした七光りはありません。
だから、挨拶が重要になります。挨拶を的確に行うことにより、取材本番で何かがあったとしてもトータルで何とか挽回できます。「人間、挨拶だ」というのは事例取材の非常に重要なノウハウです。
挨拶という手法の非常に良い点は、テンプレート化が可能、ということです。村中はインタビュー冒頭の趣旨説明は完全にスクリプト化しており、毎回テープレコーダー的にしゃべっています。事例取材の最強のノウハウは冒頭の挨拶、趣旨説明です。
**** 商品価格と東京ドーム
何かが大量であることを「東京ドーム ○○個分」と表現することがあります。たとえば2013年の世界のビール消費量は「東京ドーム152杯分」と表現されていました。
東京ドームを単位にする方法には賛否両論があり、かえって分かりにくくなるという反対意見もあります。それでも東京ドームが比喩単位として重用されるのは、おそらく面積と容積の両方で使えるからでしょう。たとえば明治神宮○個分や甲子園○個分では、面積は表せても容積が表現できません。
この比喩単位による表現は、商品価格を伝えるときにも使えます。村中は商品価格が100万円程度という場合は、男性向け記事なら「軽自動車1台分」、女性向けなら「歯列矯正と同じぐらい」という言い方を使ってきました。ただ最近は軽自動車が豪華かつ高価になってきたので、この言い方はそろそろ使えなくなったと感じています。
*** 先生
最近、中国語を勉強しています。中国語では目上の人への敬語は「先生」です。これは「先に生まれた人」ということなので、日本語のように「教師」を表すのよりはスジが通っているなと思いました。