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腕を磨くより先にやるべきこと


Q:事例制作の場合、写真がすごく重要なんですよね。

A: うん、すごく重要だ。写真は文字とコンテンツの「つかみ」だし。

Q: じゃあ、村中さんは写真技術とか猛練習したりしてるんですか?

A: いや、練習はしてないかな、工夫はしてるけど。一時期は、そういうことも試みた。カメラの教則本を買い込んで、絞りや露出の理論を勉強した。でも結局自分には無意味と悟ってやめた。

Q: どうして無意味だったんですか。

A: 取材現場で写真撮影をする。インタビューを終えた後の撮影なので使える時間は5分~10分ぐらいしかない。その時間の中で、にわか知識で露出だと絞りだのマニュアルで調整しても上手くいく確率は低い。何度か試してみたけれど、出てきた結論は「村中のマニュアル調整よりも、カメラ様のデフォルト設定の方がはるかに優秀」ということだった。

というわけで取材現場ではカメラの設定調整はやめて、かわりにもっと有益なことに時間を使うことにした。

A: 何が有益なんですか。

Q: まずは「どこで撮るか?」という場所を決めることだ。事例取材の当日は取材先の企業の玄関をくぐったその瞬間から、取材を行う会議室に入室するまでの間は、撮影に向いた良い場所がないかどうか、いわゆるロケハンを始める。

インタビューが終わった後で、さてどこで撮りましょうかねえと考え始めるのでは遅い。最初の段階で候補地を決めておいて、こちらから取材先に対し「あの場などいかがでしょうか」と提案できるのが望ましい。そうすれば相手の負担も軽減するし、時間も有効に使える。


撮影が始まってからも、絞りや露出などカメラの設定よりもっと重要な事がある。

A: 何ですか。

Q: カーテンを開けて部屋を明るくすること。写真の背景にツボとかカレンダーとか邪魔なものがあったら、それをどけることだ。特に観葉植物には要注意。緑の植物はものすごく存在感が強いので、これが写り込むと本来主役であるべき人間を「食って」しまう。観葉植物が写り込まない背景にするべきだし、それが無理なら取材先の許可を得た上で、観葉植物を一時的に移動するのがよろしい。

A: そういう整理整頓の方が、カメラのマニアックな設定より重要だと。

Q: そのとおり。室内の撮影が上手なあるプロカメラマンは、撮影の前に必ず部屋に掃除機をかけるそうだ。カメラの設定調整は、「被写体をキレイに撮る」ための行動だが、それ以前に「被写体をキレイにしてから撮る」方が有効だ。これは、やれば写真が「必ず良くなる」ので、ハズレのない有効な行動投資だ。大きくは事例写真の場合、「とにかくスッキリ」「何もない状態」にするのがよい。そうすれば自動的に、主役である人がよく目立つ。

Q: でも写真の技術はやっぱり磨いた方がいいんじゃないですか。

A: そりゃ写真技術は高い方がいい。クッキリ明るく、ジャスピン(ピントがジャスト)の写真がいいに決まっている。だが、それを実現したいのなら、写真の設定技術を磨くよりも、有効な行動がまだ他にある。

Q: 何ですか。

A:「良いカメラを買うこと」と「連写すること」だ?

Q: は?

A: まず「良いカメラ」についてだが、村中は10年前に当時の最高級の一眼レフカメラを買った。昔は、自分は素人だから高級カメラなど使いこなせないと思って、そこそこの値段のカメラを買っていたが、あるとき分かった。素人だからこそ高級カメラの方が良いのだと。

Q: どういうことですか。

A:高級カメラは高性能で優秀なので、初期設定のままただシャッターを下ろしただけでも素晴らしい写真が撮れてしまう。自分のたいしたことない技術に頼ってはいけない。いいカメラを買ってカメラ様に頼る方が遙かに良い写真が撮れる。村中は10年前に当時の最高級カメラを型落ちで安く買った。今でもそれを使っている。ちなみに、カメラに関しては本体よりもレンズの方が投資対効果というか「素人救済効果」が高い。これは経験で実感した。

Q: どんな経験ですか。

A:ほら、よく人物写真とかで、人物はクッキリ写ってるけど、背景がボケてる写真があるじゃん。

Q: ありますね、あれ、何かプロっぽいですよね。

A: うん、自分もそう思った。一時期、何とかあの背景ぼかしをやってやろうと思って、いろいろ写真技術を勉強してみたんだ。でもできなかった。

Q: そうですか…

A: でもって、ためしに家電量販店に自分のカメラを持っていって、「あのーこのカメラで背景がボケた写真が撮りたいんですが…」と聞いてみたら「このレンズ使うとボケますよ」といって、交換レンズを紹介してくれたので、ためしに自分のカメラに装着して、その店員さんをその場で撮影したら、背景がボケたんだ。おおーと思って、そのレンズを買って帰った。

Q:そのレンズいくらんだったんですか?

A:23000円だった。道具の投資としては、安かったと思う。だから言いたいわけだ。腕を磨くな、道具に頼れ、と。そしてもう一つ、現場では「ひたすら連写しろ」と。

Q: なぜ連写がいいんですか。

A: だから、なんつーか、「いい写真を撮ろう」なんて思うよりかは「たくさん撮ったら、その中に偶然、良い写真がある」と考える方が、いいと思うわけ。どうせ腕前はたいしたことないんだから、偶然のワンショット、いわゆる奇跡の一枚に頼れば良い。

Q: 一回の取材で何枚ぐらい撮るんですか。

A: 100枚を超えることはぜんぜん珍しくない。

Q: えー、そんなに撮って疲れませんか。

A: ぜんぜん疲れないよ。だってオレが撮ってるんじゃないもん。シャッター押したらカメラが自動的に撮ってくれるもん。だからカメラは連写がたくさん早く取れる方がいい。

Q: でもそんなにたくさん撮った中から、どうやって一枚を選ぶのですか? その基準は?

A: 「取材の内容、話の内容に合った表情の写真」を選ぶのが正しい。事例の写真は上手い写真が必要なんじゃなくて、「話に合った写真」がいい写真なんだ。この「話にあった写真」を選ぶ力は、プロカメラマンよりもインタビュアーの方が高い。だってインタビュアーは話をしている当人だからね。一般に事例写真は笑顔がいいと言われるけれど、セキュリティの深刻な内容なのに、ニコニコ顔の写真だと返っておかしい。逆に、話してる中身はごく普通なのに、やたらに深刻に眉間にしわを寄せていたあり、あるいは腕組みしてドヤ顔になっていたりするのもやっぱり変。この「話にあった写真を選ぶ」というのが、もしかすると、導入事例という販促物の写真にとっていちばん重要なことかもしれない。

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