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為替のふしぎ

某大手企業A社の決算が減益になったというニュースで、「為替変動の影響が3000億円と最も大きい。A社の場合、ドルに対して1円円高に動くと、約100億円の利益が吹っ飛ぶ計算。1ドル108円と前期の120円から急激に円高になった影響を受けた」と書いてありました。私の理解が至っていないだけかもしれませんが、この手のニュースでいつも不思議に思うことがあります。

A社は国内よりも海外の方が売上げが高く、アメリカの証券市場にも上場しています。為替変動が業績に影響するなら、ではA社は、ドル建てで考えると増収になるのでしょうか。先ほどのニュースコメントを、ドル立場から書くと、「A社の場合、ドルに対して1円円高に動くと、約100億円の利益が上乗せされる計算」となります。米証券取引市場では、A社は増収になっているのでしょうか。

話を単純化するためにA社の売上比率を国内50%、アメリカ50%の半々とします。この場合、為替はがどう動こうと業績に影響はないはずです。円高で国内が100億損しても、その分、アメリカのほうで100億円分トクするからです。A社ほどの大企業ならアメリカで稼いだドルをいちいち円に戻さずとも、アメリカでの人件費、仕入、投資の支払いにそのドルを当てればよいといえます。これは個人が、全財産の半分を円、半分をドルで持っており、一年の半分を日本、半分をアメリカで過ごせば、為替の影響は実質的になくなるというのと同じ話です。

と、ここまで書いたようなことを、知人の金融に詳しい人に話したところ「その考えで合ってます」とのことでした。とすると円安で業績UPとか円高で業績ダウンというニュースは何なのだろうと不思議に思う次第です。

※ 大企業は、為替は特定の金額で予約しているという話があります。しかし、それでも、円の損はドルのトク、ドルの損は円のトクという話は変わらないので、やはり世界的な業績にかわりはないような気がします。

為替のふしぎ” への2件のコメント

  1. まったく同感です!
    ニュースの元ネタを作ってるところが誰なのか、テレビがどこの会社もほぼ同じ内容を放送しているところなど、メディアに不信感を覚えます。

  2. 為替で損とかトクとかって、昭和の時代の話、つまり国内工場で全部作って港からガーッと輸出して運び出すみたいな、そういう時代を引きずっているような気がします。

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