情緒的な修飾語は認識をぼやけさせる

ある企業で基礎プロファイリングをしていたときのことです。商品のジャンルとして「FAXによる販売店向け商品情報提供システム」という定義に落ち着こうとしていたとき、その場にいた上席者から「「双方向型」という言葉を加えてほしい」と要望がありました。その意図は「私たちは一方通行の押しつけ型情報提供ではなく、販売店との双方向の交流を大事にしている。それを表現したい」ということのようでした。しかし残念ながら「双方向」という名称は論理的に正しくありません。

FAXは、送信側から受信側へ情報を一方的に送る仕組みであり、明らかに片方向型の通信媒体だからです。電話やチャットは互いに話すので双方向型ですが、FAXはこれに該当しません。論理性に欠ける情緒的な修飾語を使うと、認識の輪郭がぼやけて事例設計の品質が低下します。

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