この考え方は、一般論としてはそのとおりだと思います。しかし今回のケースでは賛成できません。部長が考える決定権者とは、おそらく情報システム部長などを指していると思いますが、この事例を情報システム部長向けに作るのは間違っています。その理由は「2000人規模の大企業の情報システム部長は、10万円程度のハードデイスクの選定に関わらないから」です。この規模の会社の情報システム部長なら、やるべき仕事はもっと大所高所のIT戦略作りです。10万円程度のネットワーク部材の選定は、部下か、あるいは外部SI企業に任せるはずです。
実際、製品Xを選定したのは部門長ではなく担当者の佐藤さんでした。以前は他社製品を使っていましたが、その製品は知名度の割に耐久性が低く、導入後1年ですぐ壊れたので代替品を導入することになりました。そのディスクに重要な基幹業務データが格納されていたわけではありませんが、壊れて使えない期間(ダウンタイム)があるのはやはり問題です。
担当者の佐酸さんは、次に導入するなら耐久性が高くダウンタイムが最小になる製品をと考えました。
(つづく→)
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