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怖がることは実は起きない

筆者は企業のマーケティング部に勤務していたとき、200件の事例出演OKを獲得しました。OKが200件ということは、出演依頼はその数倍やっているわけですが、その中で一度だけ「今、そちらの製品のトラブル対処の真っ最中です…」と言われたことがあります。そのときは「不適切なタイミングで依頼をして誠に申し訳ございませんでした」と丁重にお詫びを申し上げて話を切りました。(つづく→)

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撮った写真はその場で見せる

被写体をバシャバシャ連写した後は、その場でそこそこ適切な写真を選び、デジカメ付属のディスプレイに映し出して取材先に見せ、「こんな感じでいかがでしょうか」「取り直しも承ります。ダメ出しはご自由に」と言って確認してもらいます。被写体が3人なら、1人ずつ合計3回の確認を取ります。世の中にはいろいろな人がいて、中には「オレの(私の)写真はこうあるべきだ」と自分のビジュアルに厳しい基準を設けている人もいます。そういう人に「こんな写真は許せない」と後から拒絶されると話がこじれます。それを防ぐためにも、現場で写真を目視確認してもらい、一応のOK返事をもらっておきます。
「撮った写真はその場で見せる」と覚えてください。

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広い名前は楽な名前、良くない名前

無形材やソリューション商品に、その本質を一語で表す「コンパクトな名前」をつけるのは、実は大変難しいことです。自社商品の本質を他人に通じるよう言語化するには、自社商品を他者の日で、等身大で見つめなければいけません。これは精神的につらいことです。一方で、大きな名前は考えるのが簡単です。これは、大きな名前は意味範囲が広いからです。例えば「統合ICTソリューション」といえば、意味範囲が非常に広いので、多くの商品が当てはまります。コンパクトな名前は意味範囲が狭いので一撃必中で当てなければいけません。「広い名前は楽な名前、良くない名前」と覚えてください。

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「忌憚のない意見をお聞かせください」はNG-2

事例取材は販促物を作るためのインタビューなので、相手から引き出したい情報は「事実」「事実の裏付けを持つ褒め言葉」の2つです。批判や不満は、もちろん今後のサービス改善への参考情報になるとはいえ、販促物制作にはあまり有用でありません。この前提がある以上「忌憚なく」のような不満発言を促進する言葉は投げかけないほうが良いといえます。

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「忌憚のない意見をお聞かせください」はNG

取材のときの決まり文句に「本日はひとつ品憚(きたん)のない意見をお聞かせください」というフレーズがありますが、筆者は決して言わないことにしています。品憚なく何かを言うとは、「忌みる(いみはばかる)ことなく何でも言う」という意味ですが、この言葉を相手に言うと、「批判でも悪口でも何でも言ってください」という意味に解釈され、インタビューの中で商品への不満が噴出する可能性があります。(つづく→)

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接続詞『が』は「結論の保留」である-2

これを嫌って「『が』は逆接のときだけ使いましょう」と指導している本もあります。しかし、ひとつの接続詞『が』に順接と逆接の両方の機能があるというのは、「右であり同時に左である」と言われているようで何だか奇妙です。
筆者の考える『が』の本当の機能は、逆接でも順接でもなく「結論の保留」です。「AだがB」という文は、「Aは単なる前置き、本当の結論はこのあとのB」ということを示しています。「結論の保留」と考えると「今日は会社は休みだが、映画にでも行くか」のような文は、「今日は会社は休み」というのが前置きで本当の結論は「映画に行く」の方だと理解できます。「和食は好きだが、刺身は嫌いだ」「和食は好きだが、特に刺身が好物だ」という文も「前置きと本論」と考えれば統一的に解釈できます。

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事例には虚偽記述を防止するメカニズムがある

あるIT企業の事例を作ったとき、インタビューのときに取材先が「まあ、操作性はいまいちですよね」と言っていたので、原稿の中では操作性のことは何も書きませんでした。ところが筆者のクライアントが「使いやすく、便利なシステムです」と後で加筆してきました。ですがその原稿は案の定、取材先から加筆部分の削除が指示されました。
このように事例では、必ず取材先のチェックが入るので、あからさまな虚は修正されます。事例はその制作過程に虚を防止するメカニズムがあり、それが説得力の根源となっています。「事例は事実。だから強い」のです。

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接続詞『が』は「結論の保留」である

文章読本で「接続詞『が』を使いすぎないよう気をつけましょう」というアドバイスをよく見かけます。理由は『が』は順接と逆接のどちらでも使える接続詞なので、多用すると論理の流れが不明確になるから」となっています。
確かに「が』は「和食は好きですが、刺身は嫌いです」と逆接にすることも、「私はとにかく和食が大好きなんですが、特に大好物なのが刺身です」のように順接でも使えます。逆接の「が」は意味が明瞭ですが、順接の「が」は「今日は会社が休みだが、映画にでもいくか」のように前後の文のつながりが不明瞭なことがよくあります。(つづく→)

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うまい写真ではなく、「話に合った写真」を

一般に事例ではニコニコ笑顔の写真が良いとされていますが、シリアスな内容の事例なのに、ニコニコ笑顔では違和感があります。事例では、話の内容、種類、シリアス度合いに合った写真、つまり「話に合っている写真」が良い写真です。多くの写真を撮ったら、インタビュー内容を思い出し、その内容や雰囲気に最もふさわしい1枚を選びます。話に合った写真を選ぶには、話の内容をよく知っている必要があります。ということは、良い写真を選べるのはプロカメラマンではなく、話をよく知っているインタビュアー本人ということになります。

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つじつまが合う仮説を立てる-4

このような形で複数の事実情報と、その相互無矛盾性をよく吟味しながら、仮説の蓋然性を強化していくわけです。立てた仮説の検証は事例インタビューを通じて行います。これは転んだ男性当人に「バナナの皮を踏んで転んだんですよね」と確認するようなものです。この口頭確認に対し相手がウソを言う可能性は否定できませんが、さすがにそこまで疑わないことにして、「男性はバナナの皮を踏んで転んだ、仮説は正しかった」と最終結論に達するわけです。
顧客プロファイリングとは、このような形で仮説を構築する作業です。「つじつまが合う仮説を立てる」と覚えてください。

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