こんにちは、事例制作専門会社カスタマワイズ、村中です。
導入事例のキャッチコピーで、よく「~を実現」という言葉を目にします。「○○の採用で、効果的なDMを実現」「業務効率化を実現」「開発の生産性向上を実現」などです。
わたしは自分がキャッチをつくるとき、「実現」という言葉を使わないよう気をつけています。理由は、「実現」という言葉は、よわよわしいと思うからです。
英語学習を例に考えます。「○○により、伝わる英会話を実現」「リスニング最適化を実現」「英語学習の生産性向上を実現」など。なんか「雰囲気だけ~」という感じがします。
ダイエットではどうでしょう。「ダイエットの最適化を実現」「ダイエットの生産性向上を実現」とか。なんかこう、体重減ったのか減ってないのかハッキリしろ、と言いたくなります。
では「○○により、体重減少を実現」とでも書けばよいのでしょうか。でも、これも回りくどい。「○○を使って、体重が減りました」と書けばよい。「12キロ減りました」と書けばもっとよい。これで十分です。
もし本当に何かが実現しているのであれば、「実現」という言葉を使う必要はありません。「体重12キロ減」「TOEIC満点」のように「実現した内容そのもの」をそのまま書けば良い。
「○○を実現」というのは、言葉の表面上のいきおいとはうらはらに、自信のない「よわい言葉」に思えます。