「テーマ」ー質問は権力ー -4

・質問ができることは大変な権力である。
・インタビュアーが質問できるのは、そこが取材の場だからである。
・インタビュアーはその力を正しく使わなければならない。

脅すようで恐縮ですが、本当は下っ端であるインタビュアーの質問が下手すぎると、「何なのお前?」と一気に窮地に立たされます。そうした事態に陥らないために重要なのは、やはり「事前の設計をしっかりやること」につきます。丹念な設計は、インタビュー時の「目的地への地図」の役割を果たします。地図さえあれば、不測の事態が起きても慌てずその場を乗り切ることができます。

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「テーマ」ー質問は権力ー -3

2つの例からわかるのは、公の場で質問してよいのは立場が上の人だけ、ということです。質問とは、二者の会話の場で無限にありうる話題を半強制的に一つに限定する行為、いわゆる「仕切る行為」です。
それは誰でもしていいことではありません。
事例インタビューは、園遊会や社長室呼び出しほどの緊張感はないにせよ、お客様に話を伺う場なので、やはり「公の場」です。そしてその場で最も立場が下、つまり「下っ端」なのは誰かといえば、明らかにインタビュアーです。この最も格下のインタビュアーが、最も格上の取材先額客に対し、なぜ堂々と「質問」ができるのか。それはその場が事例の「取材」という体裁をとっているからです。主導権を持って質問できるのはたまたまその場が取材だからであり、本当の自分は下っ端なのだということを、インタビュアーは内心で認識する必要があります。(つづく→)

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「テーマ」ー質問は権力ー -2

極端な例で説明します。天皇陛下の園遊会というものがあります。
各界で功績を挙げた人が列席する中を、陛下が巡り歩いて会話を交わしていきます。この会話の中で「最近はいかがですか?」など質問してよいのは陛下だけで、列席者が陛下に質問することはあり得ません。
もう少し卑近な例で考えてみます。みなさんが社長室に呼ばれたとします。社長室の扉をノックして入室した後の会話で、質問していいのはどちらでしょうか。いうまでもなく社長であり、社員のあなたは聞かれたことに答えるだけです。園遊会と社長室、どちらの場合でも主導権は相手にあり、あなたにはありません。(つづく→)

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「テーマ」ー質問は権力ー

テーマとは「話の主題」のことです。取材の場では「これから何の話をするのか」というテーマは、「質問」という形でインタビュアーが設定します。インタビュアーは、取材の場が漂流しないよう、流れに棹さすかのごとく適切な質問を次々投入して、話を目的地に連れていかなければいけません。取材相手には自由に話してもらう、しかしテーマはこちらが決める。これは「選択権は与えるが主導権は確保する」という状態です。主導権は質問を通じて確保します。
ここでみなさんには「質問ができるのは、すごい権限である」ことを認識してほしいと思います。というのも質問とは本来、「立場が上の者のみに許された行為」だからです。
(つづく→)

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要約で恥をかいても役に立つ

インタビュー途中の要約は的確に行う必要があります。的外れな要約をすると、取材相手から「この人わかってないな」と低く見られるからです。このように要約とはなかなかリスキーな行為なのですが、それでも要約をおすすめします。もしあなたが間違った要約をして、たとえ低く見られたとしても、相手から「そうじゃなくて」という形で間違いを訂正してもらえます。勘違いしたままインタビューを続けるよりは、少し恥をかいても正しい認識に立ち戻るほうが良いといえます。「要約で恥をかいても役に立つ」と覚えてください。

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ときどき要約、メリット多い

筆者はインタビュー中で「ここまでの話をまとめると……」と言ってそこまでの話を要約することがあります。質問するのではなく、インタビュアーの筆者が声に出して話を要約するのです。これはけっこう重要な行為です。まず要約することで話の流れを論理的に制御し、脱線を防ぐことができます。また要約することでインタビューの主導権を保持できます。口に出して要約することは内容の記憶への定着にも役立ちます。記憶した内容は原稿を書くときの重要な材料になります。
つまり原稿制作は取材のとき既に始まっているのです。「ときどき要約、メリット多い」と覚えてください。

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素人には効果が出にくい「カメラ設定の研究、練習」-3

筆者が考える、素人でも良い写真を撮るための重要行動は次のとおりです。

3大重要行動
1.環境整備
(キレイに撮るのではなく、キレイにしてから撮る)
2.高級カメラを使う
(素人の手動設定より、高級カメラの初期設定のほうが優秀)
3. ひたすら連写
(「良い写真を撮る」というより、たくさん撮れば「中には良い写真がある」と考える)

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素人には効果が出にくい「カメラ設定の研究、練習」-2

事例の取材現場ではまずインタビューをして、それから写真撮影となります。撮影に使える時間は5~10分程度です。最初はその短い時間の中で、露出だの絞りだのにわか知識でマニュアル調整しようとしましたが、たいていうまくいきませんでした。そして下した結論が「自分のマニュアル調整よりも、カメラのデフォルト設定のほうがはるかに優秀」ということでした。
今はほぼメーカー初期値のままの設定で撮影しています。設定値の変更のかわりに、もっと確実に成果に直結する行動を実践しています。(つづく→)

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素人には効果が出にくい「カメラ設定の研究、練習」

筆者もかつては撮影の練習やカメラ設定の研究に励んでいた時期がありました。カメラの教則本を買い込み講習会に出かけ、絞りや露出など撮影理論を勉強しました。しかししばらく試行錯誤した後、これは無駄だと悟りました。もちろん技術向上を否定はしません。ただ何というか、特に写真の才能もない素人の自分が少し撮影理論を学習しても、良い事例写真という「成果」にはつながらない、やるべきところはそこではない、そう思ったのです。(つづく→)

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設計時に立てた仮説をぶつける

仮説可否伺いでは、「それは御社の経営理念の表れということでしようか?」のような曖味な話を聞いても無意味です。これに対し「そうです」と答えが来たところで、何の新情報も得られないからです。
仮説可否伺いで聞くべきは、顧答プロファイリングのときに立てた仮説、つまり「顧客はきっとこう考えているはずだ」という内容を言うのが良いでしょう。これは設計段階の仮説を検証する良い機会ともいえます。仮説可否伺いであまりに的外れなことを言うと恥ずかしい思いをします。設計段階で確度の高い仮説を立てる必要があります。

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